こんにちは!
先日イタリア・ミラノで開催されたミラノファッションウィーク2024-25 秋冬コレクション
今日はその期間中に行われた大きな展示会での実践奮闘記をお伝えしたいと思います!
事前準備編(前半)はこちら
Day 1: 展示会初日の興奮と発見
今回の入場開始時刻は朝9時半です。
イタリアの電車は当たり前のように遅延があるので、少し早めにホテルを出ます。
何度もシュミレーションした行き方をドキドキしながら進みます。
余裕がある人は、数日前にミラノ入りして、観光がてら慣れておくと良いかもしれません♪
1. Fiera Milanoでの幕開け
朝9時、Fiera Milanoに到着。
入場には荷物チェックとチケットチェックの2段階構造になっています。
手続きを済ませ、いよいよ展示会の世界へ。
会場自体は9時から開いていますが、一般の参加者は、9時半より前に行っても入れませんので注意。
時間待ちの人々でカフェは激混みです。
2. ブランド探索の旅
会場内はとても広く、なんとなく歩くと迷います(笑)
いくつかのホールに分かれており、
手前が有名ブランド、奥にいくほど新しいブランドや未開拓の商品のエリアになります。
ひとつひとつ時間をかけて見ると1日終わってしまうので、まずは全体を見て回りました。
巡回し、注目ブランドをリストアップ。
新しいデザイナーのアイデア発掘に目を奪われる一方、大きいブースの有名ブランドの安定感も魅力的でした。
おすすめは、ヨーロッパのクリエイターが集結しているアクセサリーのブース。
ぜひデザインのこだわりやインスピレーションを聞いてください。
英語が全て分からなくても、クリエイティブなデザイナーの感性はちゃんと伝わってきます。
本当に可愛い商品がたくさんで、見ていてとても楽しかったです。
1,日本から来たことを伝える
Hi, I’m from Japan. Can I see your products?
2,好きな商品を伝えたり、インスピレーションを聞いたり、試着させてもらったりする
I like your products.
What is your inspiration for creating this?
Can I try this on?
3,値段、日本にショップはあるのか、取引先はあるのかを聞く
How much is it? Do you have any customers or shops in Japan?
4,名刺を交換しませんか?と伝える
Could I have your business card, please?
これを繰り返し行い、できるだけ多くのお気に入りブースを見つけましょう!
3. バイヤーズナイトで業界の最新動向をキャッチ
夜はバイヤーズナイトでドリンクと軽食と音楽のパーティーが開催されました。
たくさんの参加者が集まり、情報収集の宝庫。
シャンパンを片手に、世界中のバイヤーと交流できます。
私はそんな様子を眺めながら、明日のことで頭がいっぱいでした(笑)
4. ミラノの夜景とともに1日を振り返る
帰りはドゥオーモまで移動。近くのカフェで、新たな仲間と1日を振り返り。
ちなみにこちらのカフェ、ミラノの有名店で、1924年創業。なんと100年前につくられたお店でした!
名物のお菓子はお土産にとても喜ばれそうでした✨
5. ホテルでの作戦会議
ホテルに戻ったら、しっかり振り返りをしましょう。
見つけたブランドを整理し、明日のコースを確認。
今回取引に至らなくても、今後の可能性もあるので、各ブランド、感想と情報を残しておくと良いです。
「笑顔が素敵だった」など、担当者の方の印象も書いておくと◎です!
多くのお気に入りを見つけましたが、この時間で2,3ブランドに絞ります。
アドレナリン放出で興奮冷めやらぬまま就寝。
Day 2: ビジネスチャンスを掴む決断の日
6. 本命ブランドとの商談
気に入ったブランドのブースへ直行します。担当者からもう一度ブランドの熱い思いを聞き、商品の魅力にますます惹かれます。
実際にお店に置いた時のイメージをしながら、商品ラインナップの詳細確認や、
価格確認、独占販売権の可能性を探るような具体的な話をします。
この流れを前日絞った2,3ブランドで行い、話の進み具合によっては可能であれば発注をします。
日本でのバイヤー経験がある方は、お店でテスト販売をするイメージで取り組むと良いかと思います。
もしもう少し検討したいようであれば、明日また来ると伝えてアポを取りましょう。
そして、残りの時間で見逃したブランドがないか隅々まで見て回ります。
ブースからブースへ。テンポよく情報を集め、カタログや資料を収集。
足が棒になる感覚もありますが、新しい発見の連続に疲れも忘れます。
7. ホテルで最終判断
集めた情報を整理し、取引候補を絞り込み。直感と数字、両面から慎重に検討します。
お勧めなのは、自分の発見や気持ちを全て文章にアウトプットし、整理することです。
短い数日間で何度も決断する場面があるので、考えをその都度まとめられるよう、ミラノにいる間は毎日日記を書くことをお勧めします♪
私はこの日記を書いて自分のこれからを整理したら、
「明日は会場に行く前に手土産を買ってから挨拶に行こう」と思い浮かび、この数日間での丁寧な対応と出会いへの感謝の気持ちをきちんと伝えることができました。
出展者は9時から19時近くまでずっとブースの中。
他国のメーカーは展示会が終わり次第電車や飛行機で帰ります。
ゆっくりミラノ観光をする時間はあまりないかもしれないので、これから繋がりそうなメーカーさんと、前向きであたたかい時間を過ごし、記念撮影など思い出づくりもすると良いかもしれません♪
帰国したらぜひ写真を送ってあげましょう。
日本でも海外でも、関係づくりはとても大切です。
Day 3: ファッション展示会最終日!トレンドをチェック
たくさん歩いて回った展示会も今日が最終日。
ここでしか出来ない経験をかみしめながら、ひとつひとつの商品に触れるような感覚で、最後のトレンドチェックをして回りましょう。
初日の自分と比べて、たくさんのブランドの傾向を把握している自分にも気づける時間です。
3日間、時間を共にしたメーカーさんへのご挨拶も忘れずに♪
8. 最終日の感謝の挨拶
本命ブランドに再訪問。
日本で検討、情報を持ち帰る場合は、「必ず連絡します」と約束し、将来の取引へのイメージを話します。
過去の日本での取り組み内容や反応、人気商品を聞いて情報をたくさんもらっておくのも良いと思います。
お店のお客様が聞いた時に、嬉しい情報を貰うことでお店作りにも活かせるでしょう。
どれくらい商品づくりにこだわっているのか、時間をかけているのか、
遠い日本のお客様にどう使ってほしいかなど、話が盛り上がると良いですよね!
9. 拡大する展示会の新たな発見
今回は、最終日から開催ホールが拡大しました。
レザーやアパレル機材の展示会も始まり、なかなか見る機会のない展示会でした。
特にレザーは、皮の展示がメインだったので、ヨーロッパの品質に触れる貴重な機会でした。